- 投資信託とETFの違いがよく分からない
どちらも進められるけど、結局どっちが良いの?
ざっくり違いについて説明できるようになりたい
投資信託は何となく分かるけどETFって横文字で分からん…
簡単に言うと「上場している指数連動型の投資信託」です。Exchange Traded Fundsの略です。
上場?指数連動型?それが分からないのよ(笑)
投資信託とETFの違いについて詳しく説明します。
投資信託とETFの同じ所
違いが気になるということは似ているということですが、ETFと投資信託は同じ特性として「指数連動型の投資信託」です。
結局どっちも投資信託なの?
括りとしては同じです。ただ、取引の特徴が大きく異なるため、まずは「どこが同じなのか?」を理解していきましょう。
まず指数連動型とは、日本で言う所の日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)やアメリカで言う所のNYダウやS&P500などのインデックス(指数)と同じ値動きをする運用方法です。
例えば、下の図は日経平均株価の直近の値動きですが、指数連動型はこの動きとほぼ一緒の値動きをすることになります。
投資信託ではアクティブファンド、インデックスファンドの2種類がありますが、インデックスファンドの特徴違いにETFがあるというイメージです。
投資信託とETFの違いまとめ
リアルタイム取引
投資信託は購入申し込みから確定まで時間がかかるのに対し、ETFはリアルタイムに価格を確認し、希望の金額を指定して購入できる指値注文を行うことができます。
またリスクは上がりますがETFでは信用取引も可能です。いわゆるデイトレードのような買い方ができるのがETFの特徴です。
これは運用の仕組みが異なるからです。
- 投資信託:投資家から出資を受けて、その資産を投資家代理人が運用する仕組み。
- ETF:投資家本人が株式市場からETFの株式を購入し、その資金をETF運用会社が運用する仕組み。
投資家目線で見ると、投資信託は「お金を預けて運用を任せる」に対し、ETFは「市場にあるものを自ら運用する」という違いがあります。
そのため、ただ預けておく投資信託よりETFの方が運用難易度としては少し上がります。
定期買付
期買付とはいわゆる「月々の積み立て」のことです。毎月の指定した日に買付が出来るよう自動で注文発注してくれます。
投資信託ではこの定期買付が可能です。ETFも一部証券会社では定期買付が可能となってます。
- SBI証券
- マネックス証券
- 楽天証券
少し前はETF自体の市場価格が常に変動することや取引単位が口数となるため、ETFの定期積み立てができませんでしたが、各証券会社がETFの定期買付サービスを始めたことで可能になりました。
取扱銘柄
投資信託が6,000銘柄以上あることに対し、ETFが600銘柄程度なのはなぜでしょうか。それはETFが「上場投資信託」と呼ばれるものだからです。
インデックスファンドは上場していませんが、ETFは上場しています。
先ほどETFがリアルタイムに取引できるのは『仕組みが異なるから」と説明しましたが、先ほどの説明をもっとざっくり言うと「ETFは上場しているから」リアルタイムに取引ができると言えます。
手数料
投資信託の場合は購入する相手が投資信託運用会社からになるため、運用会社に依存します。また販売会社となる証券会社や銀行にも手数料が支払われます。
ETFの場合は証券会社経由から市場で取引するため、証券会社が定めた手数料(売買手数料)とETFの運用会社に支払う信託報酬のみです。
- 購入時手数料
- 運用管理費用
- 監査報酬
- 売買委託手数料
- 信託財産留保額
難しそうな言葉が並んでますが、基本的に投資信託を購入する時、売る時、保有している時にかかる手数料と考えてください。
「手数料がかかる」というと損をしている気がしますが投資信託の中には販売手数料がかからず(ノーロード)、管理手数料も安い(インデックスファンドなど)も存在します。
- 売買手数料
- 信託報酬
TFの場合は基本的には個別株式を購入するときと同じ取り扱いになります。それに加えてETFを運用する会社に信託報酬がかかる程度です。
そのため、投資信託より手数料は安い傾向にあります。
海外商品の強み
海外のETFは国内でも非常に人気です。実際、SBI証券が公開した記事では外国株式の約4割が海外ETFであることも記載されています。
人気の理由は先ほど説明したように保有コストが安いだけでなく、上場しているという特性上、常に現在の価格を見ながら取引することができるところにメリットがあります。
急な価格変動が起きても投資信託ではリアルタイム取引は出来ませんが、ETFでは対応できます。
購入場所
投資信託は証券会社の他に銀行や郵便局でも取り扱いがあります。金融機関によって取り扱いの商品は異なります。
ETFの場合は上場しているため株式同様、証券会社を通じた売買となります。そのため銀行や郵便局での取り扱いはなく購入できるのは証券会社のみです。
「投資信託」or「ETF」 どっちが良い?
違いは分かったけど、同じ指数連動型ならインデックスファンドとETFどっちが良いの?
どっちが良い、悪いはなく投資スタイルによります。
投資信託とETFのスタイルには以下のような違いがあります。
- 毎月積み立てで後はほったらかしたい
- チャートとにらめっこする余裕がない
- 株の取引にはそこまで興味ない
- 投資は「将来の資産形成」程度に捉えてる
- 資金の余裕はそこまでない
- 1日何度もチャート見て取引したい
- 株式投資よりは低リスクで始めたい
- 株取引に興味がある
- 市場相場がおおよそ読める、勉強している
なるほど!じゃあ初心者は投資信託、慣れてきたらETF?
ざっくりはそんな感じです!ETFはある程度市場が読めた方がいいかもしれません。投資信託は一度つみたての自動設定をすると後はほったらかしになるので正直飽きます。
ETFは株式投資よりは低リスクでリアルタイムな取引が楽しめるので投資信託に飽きがきたら試してみるのも良いかもしれませんね!
まとめ
投資信託とETFの違いをお分かりいただけたでしょうか?
う~ん…分かったような分からないような…
基本として投資信託はほったらかし投資、ETFはちょっと自由な取引が可能と覚えておけばよいと思います!
投資信託とETF、2種類の特性を理解して自分に合った投資方法を模索しましょう。