- 各ライフイベントの費用が知りたい
- これからの人生でいくら必要なのかざっくり知りない
- ライフイベントに向けた資産の運用方法を知りたい
ライフイベントごとにどれくらい費用かかるの?
20代からだと生活費を除いて、ざっくり約1億円かかります!
20代は人生で大きなライフイベントが重なる時期です。
結婚、子育て、住宅購入など、将来の目標を達成するためには費用の面でも計画が必要です。
この記事では、20代の若者向けに、主なライフイベントとそれにかかる費用について解説し、効果的な費用管理方法をお伝えします。
20代から始まるライフイベント一覧
- 大学費用:約1,000万円
- 就活費用:約10万円
- 結婚費用:約370万
- 子育て費用:約2,000万円
- 住宅購入費用:約3,000万円
- 車の購入:約170万円
- 海外旅行:約50万
- 老後費用:約2,500万円
- 計:9000万円程度
一つ一つ解説していきます!
大学費用
大学にかかる費用としては、以下の項目が挙げられます。
- 大学受験料
- 入学金
- 施設設備費
- 授業料
- 教材費
- 生活費
まず大学への入学金、大学授業料および施設設備費は文部科学省によると以下表のような結果が出ています。
区分 | 授業料 | 入学料 | 施設設備費 | 合計 |
文部科学省 | 815,069 | 225,651 | 148,272 | 1,188,991 |
理科系学部 | 1,136,074 | 251,029 | 179,159 | 1,566,262 |
医歯系学部 | 2,882,894 | 1,076,278 | 931,367 | 4,890,539 |
その他学部 | 969,074 | 254,836 | 235,702 | 1.459,612 |
全平均 | 930,943 | 245,951 | 180,186 | 1,357,080 |
参考:令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について
平均すると大学に係る費用は年間約135万円、入学料は初年度だけなので、おおよそ100万円ほどがかかる計算です。
ここからさらに生活費を考えると…
また大学生活を始めると同時に実家から出て1人暮らしを始める人もいることでしょう。日本学生支援機構によると、年間にかかる生活費は以下のようになっています。
区分 | 自宅 | アパート |
国立 | 981,700 | 1,721,800 |
公立 | 993,000 | 1,689,000 |
私立 | 1,704,800 | 2.414.300 |
平均 | 1,601,500 | 2,151,000 |
※大学(昼間部)と想定
普段の生活費は1人暮らしだとおおよそ200万円、月に置き換えて月17万円くらいということですね。
大学関連費用+生活費で年間約300万の4年間なので、約1,200万円は必要ということになります。
費用の補填としては大学の空き時間にアルバイトや副業を行うのも手ですが、奨学金を借りて将来に向けた勉強に精を出すことをオススメします。
個人的には奨学金を借りられるのであれば上限まで借りて、大学の頃から積み立て投資を行っておくと社会人と同時に一定の資金を持った状態で良いスタートが切れます。
大学関連費用+生活費で年間約300万の4年間なので、約1,200万円は必要ということになります。
奨学金は借金になりますが、破格の超低金利なので使い方さえ間違えなければ強い味方になってくれます!
就活費用&新生活
大学生活が終わると次のライフステージには「就職&社会人生活」が始まります。 就職活動の費用としては以下のような項目が挙げられます。
- 交通費
- スーツ一式
- 写真撮影代
- 飲食代
- 書類郵送代等
とはいえ、出身地でそのまま働くか上京して働くかなどによって上記の費用感は異なります。何度も地方から都会に出るとその分、交通費はかさみます。
日本経済新聞の就活探偵団が行った調査によると、おおよそ5~15万円の間で収まるようです。
参考:日本経済新聞
30社エントリーしたから説明会や面接に行く度、交通費が…
人気のある大企業は東京に本社がある場合がほとんどなので地方組は交通費で結構持っていかれますね…
就活を無事に終え、内定先も決まったら次は社会人の生活に向けた準備をする必要があります。上京して1人暮らしを始める場合は、住まい探しだけでなく引っ越し費用や家具の調達などやるべきことがたくさんあります。
新生活を始める上での目安となる金額感は以下になります。
項目 | 費用 |
敷金 | 80,000円 |
礼金 | 80,000円 |
前家賃 | 80,000円 |
仲介手数料 | 80,000円 |
保険料 | 50,000円 |
鍵交換費用 | 15,000円 |
引っ越し費用 | 30,000円 |
合計 | 415,000円 |
※三大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)での一人暮らしの平均から割り出した下記サイトを参考としてざっくり算出
参考:引っ越し侍、SUUMO(スーモ)
新住居が決まった場合、初期費用としては約30万円程度かかると考えて良いでしょう。
私の地方から東京に上京した際、約20万円ほどの初期費用がかかりました。
結婚
社会人としてある程度仕事も覚えて、余裕が出てくると恋愛をし、結婚を考えることもあるでしょう。
結婚は多くの人が20代で迎える大きなイベントの1つです。しかし、結婚式や新生活のスタートには多額の費用がかかることも。
以下に結婚に関連する主な費用を紹介します。
披露宴やウェディングドレスなど、結婚式にはさまざまな費用がかかります。平均的には数百万円〜1,000万円ほどです。
項目 | 費用 |
挙式会場 | 196,000円 |
披露宴会場 | 321,000円 |
料理 | 1,107,000円 |
飲み物 | 300,000円 |
装花 | 275,000円 |
衣装・美容 | 863,000円 |
写真・映像 | 423,000円 |
演出 | 175,000円 |
引き出し物 | 273,000円 |
サービス料 | 212,000円 |
その他 | 90,000円 |
合計 | 4,199,000円 |
参考情報:WEDDING PARK
結婚費用としては平均として約420万円必要になります。
420万円!?たった1日のためにそんなにかかるの!?
もちろん、全て支払うというわけではなく結婚式に来てくれた知人からのご祝儀や親族からの援助があれば自己負担金は抑えられます。
目安としては420万円の約半分210万円が自己負担金と考えておけばよいでしょう。
子育て
結婚し、子どもが生まれたら子育てが始まります。教育方針にもよりますが、出産~大学生になるまで教育費用がかかる計算です。
子育てにかかる費用としては以下の通り。
項目 | 金額(総額) |
出産費用 | 50万円 |
幼稚園/保育園 | 50万円(17万円×3年間) |
小学生 | 210万円(35万円×6年間) |
中学生 | 162万円(54万円×3年間) |
高校生 | 153万年(51万円×3年間) |
大学生 | 400万円(100万円×4年間) |
合計 | 1025万円 |
授業料だけで計算すると約1,000万円ですが、極端な話、生活費や医療費、子どものやりたいこと(部活など)に応じて費用は膨らむので約2,000万円かかると考えれば良いでしょう。
住宅購入
人によりますが家族ができると夢のマイホームが欲しくなることでしょう。将来の安定を考えるなら、自分の住宅を持つことは大切です。
しかし、住宅購入には多額の費用が必要です。 費用としては以下が考えられます。
頭金
銀行から住宅ローンを借りる際に必要な頭金。通常、住宅価格の20%以上が必要とされます。
融資手数料
銀行への手数料として支払う必要があります。住宅ローンの金額によって異なりますので、銀行に確認しましょう。
引っ越し費用
新居への引っ越しには、運搬費用や手続きに伴う費用がかかります。
物件購入費/土地購入費
価格は物件によりけりです。
物件仲介手数料
一般的に物件の売買価格の3~4%程度が不動産会社への仲介手数料として支払う必要があります。
税金(不動産取得税/固定資産税など)
不動産取得税は住宅として取得した建物に対して税率4%を一度だけ支払う必要があります。また、固定資産税としては所有する固定資産の評価額(課税標準額)に、標準税率となる1.4%を掛けた額がかかります。
車の購入
家を購入したら、今度はマイカーが欲しくなります。
とはいえ、いざ車を買うとしても実際に費用として計上されるのは、車両本体の価格だけでなく、車両本体価格の約1~2割程度が手数料や諸経費にかかります。
- 法定費用
- 自動車税
- 自動車重量税
- 消費税
- 自賠責保険料
- 新規検査登録の手数料
- 希望ナンバープレート取得手数料
- 各種代行手数料
参考:新車購入の費用はいくらかかるの?人気車種の相場や初期費用を抑えるポイントを紹介
例えば、本体車両価格が220万円とすると、その1~2割となる20~50万円程度が必要になる計算です。
海外旅行
20代の若者にとって、海外旅行は新たな経験をするための大きなイベントです。しかし、予算をしっかり管理することが必要です。
ちなみに1週間アメリカ旅行に行く場合で考えると、以下の項目の費用がかかります。
項目 | 費用 |
航空券 | 往復20万円〜 |
ホテル代 | 12万円~ |
食事代・カフェ代 | 10万円~ |
交通費 | 4万円~ |
Wi-Fi代 | 7,000円〜 |
お土産 | 0円~無制限 |
海外保険 | 7,000円〜 |
合計 | 約50万円~ |
参考:【2023年】アメリカ旅行に必要な費用はいくら?平均予算や安い時期を解説
老後費用
老後にかかる費用としては定年65歳で仕事を全くしないとすると、その後約20年間の生活費と考えれば良いでしょう。
老後1人暮らしの生活費を約14万円とすると、20年間では3,360万円になります。
え~!老後って2,000万円あればいいんじゃないの~!
公的年金の給付も考えると自己負担はもっと少なくて済みますね!
仮に年金が始まる20歳~65歳までの40年間ひと月も欠かさず保険料を支払い続けた場合、国民年金で79万5,000円、厚生年金でおおよそ55万円(月収20万円の場合)を年間で給付されます。
年金だけで年間約140万円もらえるとすると20年間で2,800万円はもらえる計算になります。
まとめ
20代の若者にとって、ライフイベントにかかる費用は大きな課題ですが、計画的な管理と貯蓄を行うことで克服できます。
結婚、子育て、住宅購入、車の購入、海外旅行など、それぞれのライフイベントについてどれくらいの費用がかかるのかを理解し、負担を軽減するための方法を実践しましょう。
将来の目標を達成するためには、費用の面でもしっかりと計画を立てることが不可欠です。
約1億円!とまでは行かなくても、今から資産運用を始めてライフイベントに備えておきましょう!