FXでお金持ちになれる？FXの基本と有名になった人まとめ。

FXは自分が持ってる資金の数倍〜数十倍の資金で運用できる(レバレッジ)ためハイリスク・ハイリターンの投資方法になっています。

そのため、「うまくいく人はうまくいくけど、失敗すればどん底に」というある種ギャンブル要素のあるイメージが先行しています。

本記事ではFXの詳しい仕組みやテクニックはおいておき、FXで実際に資産を築いたお金持ちの特徴を抑えながら『FXにおける成功』という観点からFXの世界を覗いてみましょう。

FXでお金持ちになった人

FXは高いレバレッジをかけられる分、高リスクな投資方法になるため、場合によっては立ち直れない額の損失を被る可能性もあります。

そのため、損をした額の大きさに焦点が当てられ、ネガティブな情報に目がいくことも確かです。

FXの成功例を挙げる前に、少しFXの仕組みと種類について整理しておきましょう。少しでもFXの概略がつかめるとこの後の成功事例がより分かりやすく、また変な広告に騙されることもなくなります。

※既にＦＸの仕組みや手法について理解している人は読み飛ばしてください。

FXってそもそも何？

画像引用：auじぶん銀行「FXのしくみ」

FXとは「外貨の取引を行うこと」を指します。FXは「Foreign(外国の) eXchange(交換する/両替する)」の略称です。

FX の仕組み

FX は簡単に言うと「買いと売りの為替変動による差益」を追いかけるゲームです。厳密に言うと、FX には 2 種類の利益があります。

【長期】FXの金利収入とは？

スワップ金利とは通貨間の金利差のことを指します。

またFXの特徴であるレバレッジを例えば3倍までかければ、8万4000円×3倍(25万6000円)となり、1日にもらえるスワップ金利も3倍(86.2323…)なります。

つまり、1年間1万ペソをほったらかしで保有するだけで年間31,714円利益が生まれる計算になります。

もちろん、日々通貨のレートは変わりますので1日にもらえるスワップ金利は変動します。

FXの分析方法

株を選ぶ時も、チャートを見て予測を立てたり、その企業の最近の動向をニュースやHPのIRから見るかと思います。

FXも似たような分析方法を用いますが、大きく分けて2種類の分析方法があります。

基本的にはテクニカル分析とファンダメンタル分析両方の知識は判断の土台になります。

そのため、どちらか一方の分析方法を突き詰めるよりは両方の分析方法を抑えることが重要です。

テクニカル分析、ファンダメンタル分析で良く使われる指標や方法をいくつか紹介します。テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つの主要な手法を紹介します。

テクニカル分析に利用される方法

テクニカル分析は、過去の価格チャートや取引量などの市場データを分析して、将来の価格変動を予測する手法です。

チャートパターンやテクニカルインジケーターを使用して、市場のトレンドや転換点を特定し、トレードの意思決定を行います。

テクニカル分析は、相場の心理や供給と需要のバランスに着目し、市場の過去の動向が将来の動向に影響を与えるという考え方に基づいています。

１．移動平均線

画像引用：auじぶん銀行「チャートの見方」

過去の価格データの平均を計算し、トレンドの方向性を示す指標です。短期の移動平均線と長期の移動平均線の交差点を通じて、トレンドの転換点を捉えることができます。

移動平均線には短期線・中期線・長期線に分かれています。

これらの線が交差する部分で買いや売りの判断をすることがよくあります。

ゴールデンクロスは短期線が中期線を下から上に抜いた時に買いのサインを表していること、デッドクロスは短期線が中期線を上から下に抜いた時に売りのサインを表している転換サインのことです。

画像出典：カブヨム「ゴールデンクロスとは？ 移動平均線が示す売買のシグナル」

※だまし：売買のサインが出たにも関わらず、その逆に相場が動くこと

画像出典：四季報オンライン「ゴールデンクロスの信頼度」

２．RSI（Relative Strength Index）

画像出典：マネックス証券「RSI」

過去の上昇幅と下落幅を比較して、市場の過熱度や過買い・過売り状態を示す指標です。70％以上の値が過買いを、30％以下の値が過売りを示すとされています。

RSIも期間が設けられており、一般的には14日間に用いられています。他には９日や11日などもあります。

RSIだけを信じるのは禁物です。

３．MACD（Moving Average Convergence Divergence）

短期の移動平均線と長期の移動平均線の差を計算し、トレンドの転換点や強度を示す指標です。

移動平均線による判断にも似ていますが、MACD（マックディー）はより新しい価格の方がより影響力が大きいという考え方で、新しい価格の比重を高めて計算されているのが特徴です。

MACD上ではゴールデンクロスやデッドクロスだと思えても、あとから移動平均線を見返すと横ばいの相場だったなんて読み違いに発展することも…

移動平均線、MACDそれぞれに良い点、悪い点があるのです。

４．ボリンジャーバンド（Bollinger Bands）

画像出典：お金のキャンパス「知らない人が多い!?「ボリンジャーバンド」の本当の使いかた」

移動平均線を基に、価格の変動幅を示す帯状の指標です。価格がボリンジャーバンドの上限や下限に接近すると、価格変動の転換点を示唆することがあります。

ボリンジャーバンドは「標準偏差（σ＿シグマ）」と呼ばれる単位を使った統計学的な考え方に基づいた方法です。

基本的にボリンジャーバンドは５本の線を利用します。

４つのテクニカル分析方法について紹介してきました。しかし、これらはテクニカル分析のほんの１手段でしかありません。他の手法もありますし、方法の組み合わせでより信用性を高めていくなど奥が深い分析方法です。

ファンダメンタル分析に利用される方法

ファンダメンタル分析は、経済指標や政治的な出来事など、マーケットに影響を及ぼす基本的な要因を分析し、通貨価格の変動を予測する手法です。

経済の基本的な側面や供給と需要のバランスを理解することで、市場の方向性や価格変動の要因を把握し、トレードの意思決定を行います。

ファンダメンタル分析は、経済の動向や国際政治の影響をトレードに取り入れるアプローチです。

１.GDP（国内総生産）

一国の経済活動の総量を示す指標で、経済の成長率や景気の動向を表します。GDPの上昇は通貨の価値を高める影響を持つことがあります。

順位	国名	単位（百万US$）
１位	アメリカ合衆国	26,854,600
２位	中国	19,373,586
３位	日本	4,409,738
４位	ドイツ	4,308,854
５位	インド	3,736,882
６位	イギリス	3,158,938
７位	フランス	2,923,489
８位	イタリア	2,169,745
９位	カナダ	2,089,674
10位	ブラジル	2,081,235

画像出典：名目GDP(USドル)の推移(1980～2023年)(日本, アメリカ, 中国)

GPDの数値そのものの大きさより、過去に比べて成長率がどの程度上がっているのか？も重要な参考指標になります。

２．米国雇用統計

日本と比べてのかなり競争社会のアメリカは、使えなければリストラは当たり前の国です。そんなアメリカの雇用統計は米国企業の景況を大きく反映しています。

毎月第１金曜日に発表され、為替相場を大きく動かす原因となります。GDPでも世界第１位を誇るアメリカですが、アメリカ経済の約70%は個人消費が締めています。

つまりアメリカ経済は個人消費にかかっているとも言えますし、アメリカ人は消費をするかどうかは所得、つまり雇用状況に関わってきます。

画像出典：auじぶん銀行「米国雇用統計の概要」

また雇用統計が上がり過ぎると、FRB（米国の中央銀行のこと）は政策金利を引き上げバランスを取ろうとします。この時、ドルの価値が上昇しているため、ドル買いが起こります。

雇用統計が悪化した場合は逆に政策金利を引き下げて、消費を促そうとしますが、逆にドルの価値が下がるのでドル売りが発生します。

所得が上がれば消費は増え、所得が下がったりリストラが増えれば消費は下がる…このような状態を確認するために雇用統計は重要な経済指標となります。

３． 中央銀行の政策発表

中央銀行の金利政策や緩和策に関する発表は、通貨価値に影響を与えることがあります。金利引き上げは通貨価値を高め、金利引き下げは通貨価値を下げる傾向があります。

米国雇用統計でも紹介しましたが、国の中央銀行による発表は相場に大きな影響を与えます。

日本だと年８回開催さえる金融政策決定会合で金融政策が決定されます。決定会合後には貴社会見が行われ、その後会議の概要が公表されるため公表後のマーケットが大きく変動する要因になります。

テクニカル分析とファンダメンタル分析について紹介してきました。

FXでお金持ちになった（有名人）人

今回はFX界隈では有名人となっている方、７人をTwitterや本の情報から探してみました。

彼らがどのような手法を取り入れているのかを理解することで、これからＦＸに挑戦してみようと思っている方の参考になれば嬉しいです。

スキャル将軍

スキャル将軍はテクニカル分析とファンダメンタル分析の両刀使いです。2007年に会社の上司の影響から元手30万円からスタートし、今では専属トレーダーとして資産1億円を築いています。

副業として大阪の心斎橋でFXバーを経営しています。

※以下の記事で、2020年時点で訪問した記事が残っていますが、スキャル将軍のTwitterアカウントはなくなっており、現在もBARが開店しているかは不明です。

出典：スキャル将軍のBARに行ってみた

そんなスキャル将軍の投資手法は、名前にもある通り「スキャルピング」と呼ばれるトレードスタイルです。

スキャル将軍のFX生活は朝にニュースを確認し、ファンダメンタル分析をして１日の方向を定めた後、エントリー後は水平線やフィボッチリトレースメントと呼ばれるテクニカル分析を用いてトレードしています。

ひろぴー

ひろぴーさんは学生時代から株を始め、就職してからFXを始めましたがスキャルピングによって資金の９割を溶かしたところからスタートしています。

今ではYoutubeもやっていてFXだけでなく暗号資産（ビットコインなど）についても詳しく解説しています。

そんなひろぴーさんの取引手法は、「コツコツ負けて大きく勝つこと」。普段からトレードはしていますが、大きくは掛けず、大事な時に大きく張ります。

詳しい内容は以下の動画で15:00～あたりからひろぴーさん本人が開設しています。

※随時有名人を更新しています。

まとめ

FXの基本と仕組み、分析方法、参考になる有名人をまとめてきました。ここまで紹介してきた情報をまとめます。

「FXで大金持ちになった人」の事例を通じて、成功の秘訣とリスクについての洞察を得ることができました。

成功者は、感情に流されずに計画通りのトレードを行い、継続的な学習とリスク管理を大切にしています。

一方で、怪しげな広告に惑わされず、市場の変動や予測の不確実性を理解することが重要です。

FXトレードは、経験豊富なトレーダーから初心者まで、学びと挑戦が続く世界であり、慎重なアプローチと情報収集が成功の鍵となることがわかりました。