- 金持ちはコンビニに行かない理由は?
- 金持ちはコンビニに行かないって本当?
- コンビニに無闇に行かないようにするためには?
上司に『コンビニ飯ばっか食ってると幸せになれないぞ!』って言われた…
幸せ=お金ではありませんが、金持ちがコンビニに行かない理由は納得できるものです。
誰がいつ言ったのかは不明ですが、いつからか「金持ちはコンビニに行かない」と言われるようになりました。
今回は「なぜ金持ちはコンビニに行かないのか?」を掘り下げて考察していこうと思います。
また、今コンビニ通いしてしまっている人が無闇にコンビニに行って散財しない方法もあわせて紹介します。
金持ちはコンビニに行かない理由
お金持ちがコンビニに行かないと言われる理由は大きく3つあります。
- スーパーと比べて値段が高いことを知っている
- 無駄遣い、ついで買いをしない
- 自制心が強く長期目線で考えられる
1つずつ説明していきます!
①スーパーと比べて値段が高い
お金持ちはコンビニで商品を購入するよりもスーパーで購入した方が安いことを知っています。
実際どれくらい違うの〜?
1000円分のお菓子を買おうと思うと予算より400円ほどオーバーするのがコンビニです!
スーパーとコンビニの価格差を非常に分かりやすく比較している記事を参考に2店舗間の価格差を整理してみました。
スーパー(西友)とコンビニ(セブン)の比較
項目 | スーパー(西友) | コンビニ |
ポテトチップス | 78円 | 147円 |
ポッキー | 132円 | 150円 |
アイス(ピノ) | 108円 | 140円 |
アイス(ハーゲンダッツ) | 218円 | 295円 |
カップヌードル | 128円 | 184円 |
チューハイ缶(氷結) | 98円 | 141円 |
コカ・コーラ(500ml) | 100円 | 140円 |
お~いお茶(500ml) | 78円 | 120円 |
レジ袋 | 5円 | 3円 |
合計 | 1021円(消費税込) | 1428円(消費税込) |
え〜!400円も違し、レジ袋以外全部高い…
どうしてこんなに価格差があるの?
- 仕入れが小ロットのため、定価になる可能性が高い
- FC形態のため本部への利益分が価格に乗る
- 24時間営業による管理費用が高い
仕入れが小ロット
スーパーはコンビニに比べて店舗が大きいため、大量に仕入れができます。大量に仕入れることができるということは、いわゆる「ボリュームディスカウント」を効かせることができます。
1個単価100円のものを100個一度に仕入れてくれたら単価90円にします!的なやつですね!
対してコンビニは店舗数は多いのですが、1店舗は狭いため在庫を置いておく場所がありません。多くの種類の製品を少しずつ仕入れるコンビニは提供する価格も高くなってしまうのです。
FC形態のため本部への利益分が価格に乗る
コンビニはフランチャイズ形態のため、本部に利益の何%かを謙譲する必要があります。
フランチャイズ形態って何?
簡単に言うと、ブランドとか経営ノウハウ、サポートを受ける代わりにロイヤリティ(使用料)を利益分から取りますよ!という形態のことです。
極端に言うと一から全く無名のコンビニを立ち上げようとしても、セブンやローソン、ファミマには勝てません。逆に大手の名前を借りてやり方を真似てしまえば、ロイヤリティを支払っても上手くいくという考え方がフランチャイズ形態です。
本題に戻ると、このフランチャイズ形態により本部(本社)にロイヤリティを支払う必要があるため価格も上がってしまいます。
24時間営業による管理費用が高い
コンビニエンス(便利)ストアという特性上、24時間営業がコンビニの基本です。24時間営業すると言うことは、24時間中サービスを提供し続ける必要があるということ。
24時間常にスタッフを配置し、電気を着け続け、冷蔵し続け、商品を切らすことなく継続することは思った以上に経費がかかります。
②無駄遣い、ついで買いをしない
お金持ちがコンビニを利用しない2つ目の理由としては「無駄遣い」や「ついで買い」をしないことが挙げられます。
- 用もないのにコンビニに行く
- ついで買いをする
- 新製品や限定品に弱い
- YouTubeで紹介してた製品気になりがち
- クーポンが行く理由を誘発する
実は私もセブンイレブンの二郎系ラーメンだけは食べたくなって、つい買ってしまいます…
またコンビニはスーパーよりも国内で約3倍もの店舗数があります。
スーパー | コンビニ | |
店舗数 | 17,227 | 56,759 |
※スーパーは国内に10店舗以上展開しているチェーン店を対象としています。
参考:【2023年版】コンビニエンスストアの店舗数ランキング
【2023年版】スーパーマーケット、総合スーパーの店舗数ランキング
それこそ、どこにでもあるのがコンビニの良い所ですからつい足を運んでしまうのも仕方の無いことだと考えられます。
分かっていてもやめられない…
からあげクンついつい買っちゃう…
それがコンビニの戦略なので仕方ないですね。逆にその誘導や誘いに気づいているのがお金持ちたる理由なのかも…
- 一番くじ
- 週替りで行われる〇〇フェア
- アイドルやアニメとの積極的なコラボ
- 抽選で〇〇万円当たる的なキャンペーン
コンビニは特にアニメや芸能分野(アイドルなど)とのコラボプロモーションがスーパーと比べて強いです。
たとえ同じ素材は同じおにぎりでも、スーパーのおにぎりと「鬼滅の刃-炭治郎キャンペーンおにぎり」だと後者の方がより価値あるように見えてしまいます。
そしてこのプロモーションは全国にあるコンビニ全店舗に一斉に放つことができます。このようにコンビニにはたとえ価格が高くとも、顧客を誘引できる強い武器を持っているのです。
③自制心が強く長期目線で考えられる
分かっていてもやめられない…
からあげクンついつい買っちゃう…
そこで自制心を働かせて我慢できる(というか行く習慣を持たない)のがお金持ちの素質です。
私は「お金持ち=自制心が強い」という主張には1970年に行われた「マシュマロ・テスト」というスタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルが行った実験が強く関わっているのではないかと睨んでいる。
子どもの自制心を「お菓子を食べることを我慢する」ことで試したテスト
- 実験者(子ども)にマシュマロ1個だけが載ったお皿を渡す
- 「私が15分戻って来るまで食べなかったらもう1個マシュマロを渡す」と約束して部屋を出る
- 我慢できた子と我慢できずに食べてしまった子の将来を追った
- 数年後追跡調査をしたところ、我慢できた子の方がそうでなかった子よりも周囲から「優秀」と評価され、人生において成功を掴みやすいことが分かった
※2019年に再度行われた研究では「単に自制心が強い子ども=成功しやすい」わけではなく、「子どもの社会的・経済的背景(つまりソコソコ裕福でまともな教育を受けている)」に左右されることが示されています。
どちらにせよマシュマロ・テストが示したものは「今を我慢すれば未来には目標を達成できる」という考えを持ったものは成功するという事実です。
コンビニという誘惑を我慢できる人間は、『行かなかった自分の将来を予測できる』からお金が貯まりやすい…という結論でOK?
その通り!投資的な目線で言うと「目先の利益(欲)だけ追わない人=お金持ち」なんですよね。
- より安く買える場所を知っていて、
- コンビニがどのように消費者を誘惑するか知っていて、
- その誘惑に打ち勝つ自制心を子どもの頃から持っているから※
※後天的な場合もある
コンビニを無闇に利用しないために
昔からコンビニばっかり行ってるけど、どうすればいい?
習慣化している「コンビニ通い」をいきなりピタっとやめることはできません。
私の兄はコンビニのヘビーユーザーでした。一緒に住んでいた頃、帰ってきたと思ったら必ずと言っていいほどコンビニの袋を持っていて、中身はたばこや弁当が入っていました。
そんな兄の家計は常に火の車状態。月末になれば借金の返済に頭を悩ませ、何のために稼ぐのかを聞くと「今のところは借金を返すこと」という返事。 私が50万円の借金を立て替えた時さえありました。
問題なのは彼自身、コンビニ通いが原因だと思っていないことです。
兄に聞いてみると「別にお金使っていないんだけどなぁ…」の一言。兄と1日一緒に過ごしたこともありましたが、実際彼はお金を使っているのです。
ガソリン代(ハイオク) | 10000円 |
コンビニ(たばこと弁当) | 2,000円 |
コーヒーとジュース | 300円 |
私が把握してるだけでコンビニに使用しているお金は日に2,000円、1か月にすれば何と60,000円です。その60,000円を毎月毎年積み立てれば10年後には720万円です。
でも本人はそれを「使いすぎと自覚していない」。いや自覚していないというより、自覚する機会や手段を持ち合わせていないという方が正しいのでしょうか。
今こうして「60,000円」という数値で表したから高く見えますが、実際この60,000円は月末にまとめて見ないと判明しない額です。
何が言いたいかって、コンビニ通いを辞めるためにはまず「家計管理」をすることからですよということです。
何にどれくらい使っているのかを自分で自覚しないと「コンビニ通い」が自分にとって悪なのか善なのかすら分からない。
たまにコンビニに行くにしたって「本当は良くないことと自覚して行くのか」「気分で行きたいから行く」のかでは大きく違います。
ですのでこれからコンビニ通いを辞めたいという人はまず家計管理から始めることをオススメします。
家計管理ってどうやるの?
簡単に言えば「家計簿」を付けてください。
私が1年以上続けられた家計簿のつけ方をここで紹介しています。
お金持ちがそれでもコンビニに行く理由
お金持ちって本当にコンビニ行かないの?
全員が行かないとは言い切れませんね…
ここまで「お金持ちはコンビニに行かない」理由を考察してきましたが、お金持ちでもコンビニは行きます。
価格が高いと分かっていても?
「時間>お金」と判断できる時は迷わずコンビニを選ぶでしょうね。
お金よりも価値があるとしたら、それは「時間」です。そう考えた時に、やっぱりコンビニは便利で時短になります。
ちょっと遠いスーパーに足を運ぶよりなら、近くにあるスーパーに足を運ぶ方が時短ということですね。
この動画ではお金にゆとりが出来てから『コンビニに行く回数が増えた(5分45秒~)』という証言もあります。
まとめ
お金持ちはコンビニに行かないと言われる理由をまとめました。
- より安く買える場所を知っていて、
- コンビニがどのように消費者を誘惑するか知っていて、
- その誘惑に打ち勝つ自制心を子どもの頃から持っているから※
この理由はあくまで推測の域を出ませんが、コンビニ通いが無意識に消費を加速させてしまうことは事実です。
今すぐコンビニ通いを辞めることは難しいかもしれませんので、まずは自分がコンビニをどれくらい利用しているのかを把握することから始めましょう!
何度も言いますが「家計簿」は節約の第一歩ですよ!