- これから上京を考えてるが「都会は金かかるからやめておけ」と言われている..
- 田舎の生活と比べ、都会生活はどんなもんか知りたい…
- 経済面から見た田舎と都会のメリット/デメリットを知りたい
とにかく都会は金がかかるから止めておけ!って凄い止められる(泣)
田舎でも意外と都会より高い費用項目がありますよ!結果的には同じです。
私は大学時代、雪国青森県で1人暮らしをし、大学卒業後上京し、東京で1人暮らしをしています。
上京する前はそれこそ「都会の方がより多くのお金がかかる」と思っていましたが、実際住んでみると家賃以外はそれほど変わらないことに気づきました。
今回は総務省が「消費者物価地域指数」にまとめている情報を参考にしつつ、都会と田舎の生活費の違いをまとめてみます。
【結論】田舎と都会の生活費の違い
まずは結論として田舎と都会の費用の違いをまとめます。
田舎 | 都会 | |
家賃 | ◎(4万円でいい所住める) | △(場所にもよるが8万円~) |
食費 | 〇 | 〇 |
水道・光熱費 | △(冬高い) | ◎ |
交通費 | 〇(自動車維持費かかる) | 〇(地下鉄意外と安い) |
娯楽費 | ◎(遊ぶ場所がないゆえ…) | △(遊ぶ場所いっぱい) |
温泉 | 〇(サウナ付き500円以内) | △(サウナ付き800円~) |
ジム | ◎(市民ジムで十分) | ◎(区のスポーツセンターで十分) |
そしてざっくり私が田舎で暮らしていた時と都会暮らしを始めた時の生活費の違いは以下になります。
田舎 | 都会 | |
家賃 | 43,000円(駐車場代込み) | 50,000円(ただし会社の家賃補助で無料) |
食費 | 20,000円 | 20,000円 |
水道・光熱費 | 13,000円(冬で計算) | 8,000円(冬計算) |
交通費 | 8,000円(車検等加味して) | 3,000円(定期代は会社経費のためそれ以外) |
娯楽費 | 5,000円(毎週外食として) | 10,000円 |
温泉 | 2,000円 | 6,000円 |
ジム | 800円 | 800円 |
合計 | 91,800円 | 97,800円 |
この他、通信費とか雑費(日用品など)もありますが、「私の場合」は大体こんな感じでした。こう見ると田舎と都会の生活費は「ほぼ家賃で決まる」という気がします。
ここからは総務省の「消費者物価地域指数」「家計調査」から各項目を細かく見ていきましょう!
物価指数からみる生活費(各費用項目別)
物価指数は9年連続東京が1位です!(平均100として)
- 1位:東京都▶104.5
- 2位:神奈川県▶103
- 3位:京都府▶101
- 4位:北海道▶100.5
- 5位:山形県▶100.5
- 47位:宮崎県▶96.2
最下位は宮崎県なんだね!
宮崎は農作物・畜産物共に生産豊富ですね!
でも、東京はやっぱり1位…
都会はお金かかるってことでしょ?
確かに総合的に見るとそうかもしれませんが、東京の場合、家賃が他の県よりもずば抜けて高いのです。
総合評価
出典:総務省統計局:消費者物価地域指数(2021年)
この図を見れば分かる通り、東京で圧倒的に高いのは住居費です。物価指数は平均100に対して131.9で、グラフの枠を超えています(笑)
注目すべきはそれ以外で、確かに教育・娯楽費用を見ると平均より高いですが、光熱・水道代はずいぶんと平均を下回っています。
都会=お金がかかるイメージなのは「住居費用」のせい?
都会=お金がかかるは少なくとも「住むだけで」という前置きが隠れているでしょうね。
家賃の比較はこちらで確認できます👇
食費
続いて食費を見ていきましょう。「家計調査(二人以上世帯)」によれば、各都道府県の食費にかける平均出費額は以下になります。
北海道地方 | 76,114円 |
東北地方 | 81,375円 |
関東地方 | 92,007円 |
北陸地方 | 85.401円 |
東海地方 | 83,433円 |
近畿地方 | 89,154円 |
中国地方 | 82,985円 |
四国地方 | 83,152円 |
九州地方 | 80,315円 |
沖縄地方 | 75,752円 |
関東圏はやっぱり食費が高いじゃん!
平均的に見ればそうかもしれません。しかし、都会でも激安スーパーの選択肢は多いです!
- 肉のハナマサ
- まいばすけっと
- オーケーストア
- 西友
- マルエツプチ
特に私は肉のハナマサとまいばすけっとをよく利用しています。
まいばすけっとはコンビニくらいの広さの小型スーパーで、肉のハナマサは特にお肉がkg単位で売られていてかつ安いスーパーです。
私の場合「まいばすけっと」で日用品を買って、お弁当作る時のお肉とか卵は「肉のハナマサ」で買っています。
都会のスーパーは特に周りに競合スーパーや人が密集(学生やファミリー層)が集中していると価格勝負になるので安くなる傾向にあるようです。
逆に地方の場合は大手スーパーより地元に根付いた八百屋や道の駅で購入した方が破格の値段の場合がありますね。
たまに実家から道の駅から買った野菜送られてきますが、ピーマン5〜6個で100円って書いててビックリします(笑) ※東京だと150円以上
つまり、たとえ都会でも田舎でも「食費は選ぶお店」によるということです。
移住や上京を考える場合は、住まいだけなくその周辺のスーパーもチェックしておくといいですね。
水道・光熱費
続いて水道・光熱費を見ていきましょう。「家計調査(二人以上世帯)」によれば、各都道府県の水道光熱費にかける平均出費額は以下になります。
北海道地方 | 28,864円 |
東北地方 | 25,485円 |
関東地方 | 22,738円 |
北陸地方 | 26,158円 |
東海地方 | 23,871円 |
近畿地方 | 21,782円 |
中国地方 | 23,214円 |
四国地方 | 20,753円 |
九州地方 | 18,949円 |
沖縄地方 | 17,574円 |
関東圏や西日本は安くて北海道とか東日本は高い!
そうなんです。実は雪が降る地域の光熱費は結構高いのです。
ちなみに実際に生活してみて、水道代についてはどちらも月3000円程度と大きく差があるようには感じませんでした。
しかし、雪国の光熱費(特に電気代と灯油代)は本当に高くなります。夏はそうでもないですが、寒くなると1人暮らしでも電気代が1万円を超えてきます。
- 都会より「暖房」を使うことが多くなる
- 「暖房」は「冷房」より消費電力が高い
パナソニック「Xシリーズ」のエアコン比較
冷房 | 暖房 | |
6畳用(166kWh) | 1.8円 | 3.8円 |
8畳用(190kWh) | 2.0円 | 4.4円 |
10畳用(203kWh) | 2.2円 | 4.9円 |
12畳用(296kWh) | 3.2円 | 6.6円 |
14畳用(333kWh) | 3.6円 | 7.7円 |
18畳用(466kWh) | 5.0円 | 10.3円 |
20畳用(570kWh) | 6.1円 | 11.9円 |
23畳用(662kWh) | 7.1円 | 13.9円 |
26畳用(819kWh) | 8.8円 | 16.6円 |
29畳用(1,022kWh) | 10.9円 | 20.9円 |
出典:エアコン(クーラー)の冷房と暖房の1時間あたりの電気代はいくら?|エコスタイルでんき.com
1時間にかかる電気代はエアコンの消費電力で考えても約2倍です。
これに加え、エアコンだけだと寒いので石油ファンヒーターも使ったりします。
毎日石油ファンヒーター使ってると2週間くらいで2000円分くらいの灯油が空になるので1ヶ月に5000円はかかりますね。
ということで、都会(特に西日本)より田舎(特に雪国)の方が光熱費が高くなることが分かりました。
交通費
続いて交通費を見ていきましょう。「家計調査(二人以上世帯)」によれば、各都道府県の交通費にかける平均出費額は以下になります。
北海道地方 | 2,287円 |
東北地方 | 2,437円 |
関東地方 | 7,042円 |
北陸地方 | 2,585円 |
東海地方 | 4,110円 |
近畿地方 | 5,601円 |
中国地方 | 3,711円 |
四国地方 | 3,086円 |
九州地方 | 3,786円 |
沖縄地方 | 1,461円 |
やっぱり関東地方は電車とかあるし、交通費高いんだね!
そうですね、東京、大阪、京都、福岡など大都会は電車も通ってるので交通費が高くなる傾向にあります。
とはいえ東京で働いている場合、通勤区間の電車賃は会社から支給される場合がほとんどなので実際にプライベートで使用する交通費はもっと安くなるかもしれません。
遠い距離を移動する際、交通費もより高くなるものと考えていましたが東京と地方で比べると東京の方がかなり安いと感じます。
例えば東京の場合、東京の東(葛西)から西(八王子)までの約60kmの道のりは電車で800円しかかかりません。
出典:Google map
しかし、同じ距離(60km)でも青森の場合、青森駅→三沢駅までローカル線で倍の1,830円かかってしまいます。
出典:Google map
ただ、地形とか人口の差、流通量も違うので一概に価格差だけで比べられないんですよね…
交通費どうこうというより、どちらかと言えば地域格差(人口とか)の問題ですかね。
また電車賃だと都会の方が高い傾向にありますが、交通費で考えると地方の方が車関係の維持費が高いことも特徴です。
北海道地方 | 17,456円 |
東北地方 | 19.803円 |
関東地方 | 16,018円 |
北陸地方 | 27,354円 |
東海地方 | 21,098円 |
近畿地方 | 16,216円 |
中国地方 | 27,987円 |
四国地方 | 29,667円 |
九州地方 | 18,810円 |
沖縄地方 | 16,865円 |
自動車を保有していると単にガソリンだけでなく、維持費が結構かかります。
- ガソリン代
- 車検代
- 駐車場代
- 自動車保険代(自賠責・任意)等…
実家にある軽自動車の車検代、2年で4万かかりました…
東京住んで車に乗ってないのに…
教育・娯楽費用
北海道地方 | 13,407円 |
東北地方 | 11,899円 |
関東地方 | 20,788円 |
北陸地方 | 17,770円 |
東海地方 | 14,399円 |
近畿地方 | 17,560円 |
中国地方 | 13,511円 |
四国地方 | 14,394円 |
九州地方 | 12,934円 |
沖縄地方 | 13,909円 |
娯楽費については関東や近畿の方がデ〇ズニ―ランドとかユニ〇などのレジャー施設がありますし、納得ですよね。
私が田舎から東京にきて驚いたのが「サウナ代」です。田舎の時は500円出せば、お風呂もサウナも楽しめました。
ただ、都会だと地元に根付いた所でもサウナ代が別で合わせて800円以上かかります。ちょっと有名どころだと2,000円以上かかる所もあります。
その代わり、地方では中々味わえないリラックス空間が味わえます。
ちなみにジムとかも高いの?
都会のジムは高い所ばかりじゃありませんよ!
地方でも都会でも民間企業がやってるジムは月額8,000円~だったり、もっと本格的な個人ジムだともっと高い場合があります。
しかし、都会でも公営(区が運営している)ジムなら破格の安さで運動ができます。私は基本公営ジムに言ってますが、2時間で210円と圧倒的に安いんです。
地方の市民ジムも1時間100円、2時間200円だったので変わらないですね。
まとめ
田舎と都会の生活費の違いについてまとめてみました。以下おさらいです。
- 都会でずば抜けて高いのは家賃だけ
- 食費は場所を選べば安く済む
- 水道・光熱費はむしろ寒い地方の方が高くつく
- 交通費は車両関係費も含めて地方も都会もトントン
- 娯楽費用はやっぱり都会の方が高い(が、サービスは良い)
- ジムなどは公営を賢く選べば安く済む
- 沖縄の物価がヤバい(笑)
都会に住むのも工夫と考え次第ということです!