- スタバ好きだが、無駄な出費と言われたことがある…
- 節約記事でスタバが例に出されてドキッとした…
- 節約のためにスタバを我慢するべきか悩んでいる
スタバって無駄な出費だと思うんですよね〜
それってあなたの感想ですよね?
無駄と感じる人もいれば、有意義と感じる人もいる…一括りに無駄と断定するのは違うと思いますよ?(ひろゆき風)
スターバックスは世界中で愛されるカフェチェーンであり、多くの人々が毎日のように訪れています。その一方で、一部の人々はスターバックスへのお金の使い方に疑問を持ち、無駄遣いだと感じることがあります。
今回は、スターバックスに関するお金の使い方に対して異なる見解があることに焦点を当て考察してみます。
スタバが「無駄遣い」と感じる心理
なんでスタバは無駄と思うんですか?
だって普通のコーヒーより高いし…
毎日飲むならコンビニの100円コーヒーで良くない?
無駄だと思う理由をまとめるよ!
スターバックスへのお金の使い方が「無駄遣い」と感じられる主な理由は、以下のような点が挙げられます。
- 単純に値段が高い(と思われている)
- スタバ=意識高いという幻想
- ②から醸し出される胡散臭さ
①単純に値段が高いと思われている
スターバックスのドリンクや商品は他のカフェや自宅での準備と比較して高額な場合があります。
そのため、一杯のコーヒーに対して得られる満足感や効用が、支払ったお金と釣り合わないと感じる人がいます。各コーヒーチェーン店のコーヒー1杯の価格を比較してみます。
カフェチェーン | コーヒー価格 |
---|---|
ルノアール | ¥700前後(店舗によって異なる)【ルノアールブレンド】 |
コメダ珈琲 | ¥460~700(店舗によって異なる。¥500前後の店舗が多い)【コメダブレンド】 |
珈琲館 | ¥480【珈琲館ブレンド】 |
星乃珈琲 | ¥450【星乃ブレンド】 |
スターバックス | ¥350【ドリップコーヒー/ショートサイズ】 |
タリーズコーヒー | ¥345【本日のコーヒー/ショートサイズ】 |
ジョナサン | ¥329【ドリンクバー】(他のメニューとのセット価格)〈単品の場合¥499〉 |
デニーズ | ¥320【ドリンクバー】(他のメニューとのセット価格)〈単品の場合¥470〉 |
エクセルシオール | ¥340【コーヒー/Sサイズ】 |
サンマルクカフェ | ¥300【ブレンドコーヒー/Sサイズ】 |
ロッテリア | ¥280【プレミアムブレンド】 |
ガスト | ¥274~¥329【ドリンクバー】(他のメニューとのセット価格)〈単品の場合¥440~¥549〉 |
モスバーガー | ¥270【ブレンドコーヒー】 |
ドトールコーヒー | ¥250【ブレンドコーヒー/Sサイズ】 |
サイゼリア | ¥200【ドリンクバー】(他のメニューとのセット価格)〈単品の場合¥300〉 |
マクドナルド | ¥120【プレミアムローストコーヒー/Sサイズ】 |
参考情報:【コスパがいいカフェは?】コーヒーチェーンのコーヒー価格を比較してみる。
あ、あれ…思ったより平均…
あ!あれだ、新作のやつとか!それは高いはず!
コーヒーの価格差が近かった5店舗で比較してみましょう!
カフェチェーン | 新作価格 |
---|---|
珈琲館 | ¥780【2種のマンゴーフロスティ】 |
スターバックス | ¥700【ピーチフラペチーノ】 |
タリーズ | ¥690【バナナフルーツミックス&ヨーグルトスワークル】 |
サンマルクカフェ | ¥590【白桃スムージー&ちゅるんとジュレとジューシー果肉】 |
あ、あれ…新作もそんなに値段変わらない…
「スタバが高い」のではなく、スタバみたいなコーヒーチェーン店はおおよそこの価格帯ということですね…
あれ…じゃあなんでスタバ高いって思ってたんだろう…
スタバが高いと思われる理由
ここからは推測になりますが他コーヒーチェーン店もある中で、スタバばかりが注目される理由は3つあると考えています。
- スタバの新作商品の広告戦略
- 若いインフルエンサーの影響
- 節約者から見た価値観と①②のギャップ
①スタバの新作商品の広告戦略
スターバックスコーヒーは、他チェーン店に比べて頻繁に新作フラペチーノが出てきます。
ネットの検索件数で見ても、スターバックス新作のボリュームは異常なほど多いのです。
新作出るとすぐに買う人が多いということ?
そうですね!定期的に新作が出る=買う回数が増える=出費も大きくなります!
新作が頻繁に出るので、それを知らない/興味がない人にとっては「そんな頻繁にスタバ行く!?」と考え、コーヒーにそんなにお金をかけるのはもったいないという発想になってしまうのでしょう。
②若いインフルエンサーの影響
またこれらの新作商品は、Instagramやtwitterをはじめ、フォロワーの多いインフルエンサーによって情報提供されます。
このため、スターバックスは自社広告以外にもSNS上のインフルエンサーを通して自社製品の宣伝ができます。
スターバックス単体の広告だけなら、スタバのコーヒーの消費量はそこまでかもしれませんがインフルエンサーのおかげでその消費量は加速していると推測できます。
③節約者から見た価値観と①②のギャップ
スターバックスを特に好きでもない、インフルエンサーにも興味がない人からすれば、①も②も知ったこっちゃないのです。
つまり、彼らにとっては「甘いジュース(もしくはコーヒー)」を飲むために、1杯数百円をかけるかつ何度も足を運ぶなんて論外なんです。
そうそう!だったらコンビニのジュース飲んでた方が安いし良くね?ってなる!
興味がないなら黙っていればいいんですが、例えば夫婦間とか家族間とか家計を共にする人なら口を出したくなっちゃうってことなんですかね…
②スタバ=意識高いという幻想
スターバックスが無駄と感じる理由には、スターバックスが意識の高い(高収入、位が高い)人がいるイメージがあると推測します。
Macカタカタ叩いてる人とかインスタになんちゃらフラペチーノあげてる人のこと?
イメージとしてはそうなのかもしれませんが、ある企業が行った面白い調査データがあります。
株式会社ヴァリューズは30万人の一般モニターの中から「月に5回以上スタバアプリを起動したユーザー」の属性分析を行っています。
画像引用:スタバファンはいったいどんな人なのか?アプリ利用者の行動特徴からペルソナを分析
この調査の結果、スターバックスを利用している世帯年収は、年収700万以上の比率が多く、特に男性は50%程度もあります。
また調査では「月に5回以上スタバアプリを起動したユーザー」の関心マップでは、女性の関心度が高い項目として「ファッション、アクセサリー、化粧品」など見た目に気を使う人物であることが推測されると結論付けています。
画像引用:スタバファンはいったいどんな人なのか?アプリ利用者の行動特徴からペルソナを分析
男性の場合は「投資、経済、ビジネス」などビジネスマンであることのイメージ像が浮かび上がってきます。
画像引用:スタバファンはいったいどんな人なのか?アプリ利用者の行動特徴からペルソナを分析
アンケート結果から、男性=エリートサラリーマン、女性=キラキラ港区女子的なイメージが湧き上がってきますね!
そうなんだよなぁ…なんか自分には敷居が高いって感じ…
また面白いツイートをしている方も発見しました。
オレはスタバが嫌いなのよね。アレは年収800万以上から感がある。日本ではね。しかし学生も、年収200万の子もスタバに行って、満足感を得られるように調教されている。つまりLowerクラスに淡い夢を見させている感。これが嫌い。資本主義の権化みたいな。金持ちエクスペリエンスみたいな。
— Utsuさん (@3utsu) July 15, 2023
確かにアンケート結果から見ると年収800万円以上からというのは的を得ている気がしますね。しかしながら、それ以下の世帯年収でも行く人がいるのは事実です。
ただ、数あるコーヒーチェーン店の中でスタバの値段だけがずば抜けて高いわけではありません。そのため、これについてはスタバの知名度からなる弊害(作り上げられたイメージ)と考えていいのではないでしょうか。
とはいえ、このツイートをした人のように「スタバ=高収入層が行くもの」という意識がある人にとってはスタバは敷居が高いものなんでしょう。
この考えで行くと自分が低収入であることを認めている気がする…
というよりは金銭感覚の『価値観』の違いですかね…
③節約者から見た価値観と①②のギャップ
「スタバ=無駄」論争も熱くなってしましたね。
では、②の理由から節約者から見たスタバは『高収入者が行く所』と認識していると仮定した場合、節約者の価値観とスタバに行く人の価値観にはどのようなギャップがあるのか整理してみましょう。
- できるだけ無駄な出費は避けたい
- 可能な限り値段が安く品質の良いものが欲しい
- 贅沢は頻繁に行うべきではない
- リピートよりは1度きりの経験を大切にしたい
- 衝動買いすることはなく、よく考えてから物を買う
- 流行りやトレンドは知っていても乗らない(場合が多い)
- 外食もいいが自炊でも安く美味しく調理できると思っている
- 飲み物もそうだけど、場所が落ち着く/ 集中できる
- 新作が出てて流行っていそうなら自分も飲みたい
- 従業員がカッコいい、カワイイ
- スタバに行くことが習慣になっている
- 他にはない雰囲気がある(言葉にできない充実感)
- スタバ行く人=おしゃれと考えている
- 飲み物以外の接客(サービス)が好き
私はスタバあんまり行かないので、あくまで予想です!
このように整理してみると、全く違う人物像が浮き上がってきますね。
分かりやすく考えると節約者は「素材や質」そのものにこだわる人で、スタバに行く人は「素材や質+α付加価値(場所やステータス)」を大事にする人なのではないかなと推測できます。
スタバに行く人によっては、素材や質より付加価値として与えられた場所やステータス(いわゆるエモさ)を求めている人もいるでしょう。
③②から醸し出される胡散臭さ
そのさ、エモい的な雰囲気に流されてるだけなんじゃないの?
なんかオシャレな人が行く=スタバみたいな同調圧力的な?
なんか胡散臭いんだよね〜
もう答えは出てますね。「スタバはオシャレな人が行く」というブランディングができているということです。
スターバックスのコンセプトは、「サードプレイス」。いわば、品質よりは場所に価値を見出す人をターゲットにしていると言えるでしょう。
逆に言えば、場所よりコーヒーの品質や素材そのものだけにこだわる人やサードプレイスを必要としない人は、スターバックスからすると「お呼びじゃない※」。
※来てくれるのは嬉しいと思いますが…
私はカフェ経営をしているわけではありませんが、カフェ経営において重要なのは、味よりもむしろ『コンセプト』と言えます。
味が不味くてもコンセプトが良ければ…とまでは言いませんが、
コンセプトはターゲットを決め、ターゲットが合致すればファンになります。
少し専門的な話になってしまいますが、どんな商品であっても顧客には階層が分かれていています。
画像引用:ファンを増やすマーケティング4つの方法
スタバが好きという人は、スタバのコンセプトに惹かれてファンやプロモーターになったわけで、スタバに1回行った(もしくは行ったことがない)けどスタバが好きではない人は「単にコンセプトに合わなかった」というただそれだけの話なのです。
スタバが無駄と言う人がいるように、吉野家を「ダサい」という人もいる。そんな価値観の中で、スタバが「高そうだから無駄金ではないのか?」と外野が言っているだけに過ぎないのです。
ちなみに私はスタバに1人で入ったこともない素人なので中立の立場ということで(笑)
そのため、スタバを意識高い系の胡散臭い場所と思う人は「コンセプトが肌に合わない」。ただそれだけの話なのです。
自分の好きな趣味や物に対して、「金がかかりそうだから無駄」「胡散臭い」とか言われたら嫌ですよね。スタバを無駄ということはそれと同じことなのです。
まとめ
スターバックスに行くことが無駄と考える心理について考察してきました。
- 単純に値段が高い(と思われている)
- スタバ=意識高いという幻想
- ②から醸し出される胡散臭さ
結論として、スタバは他コーヒーチェーン店と比べて決して値段が高いわけでなく、サードプレイスというコンセプトの元、おしゃれで意識高い人が集まるカフェという場所であるということが言えます。
スタバに頻繁に通う人はいわば「趣味」なので他人がとやかく言えることではないし、優劣をつける必要もないのです。
ただし夫婦間、家族間など家計を共にしている人から指摘されたら、自分の趣味であることを「理解」してもらう必要があるので正直に伝えましょう。
スタバにタンブラー持ってくと割引&店員さんと仲良くなれるらしい♪
あれ、無駄って言ってませんでした?(笑)