- FIRE後の生活ってどうすればいい?
- FIREしても超暇って聞いたことがある…
- FIREして本当に幸せ?
あ〜仕事キツイ…FIREしてぇなぁ…
今FIREして本当に幸せになれますか?
私自身、FIREに憧れる若者の1人です。
よくFIREに関する記事や本を読みますが、「FIREを達成すること」に焦点が当てられ、「FIRE後に何をするのか」についてはあまり議論されていないように思います。
実際にFIREした人からは「結構暇だ」「結局再就職した」など、ネガティブな意見も聞こえてきます。
本記事では果たして本当にFIREすることが幸せなのか、FIRE後にやりたいことは何なのかについて考えて見たいと思います。
FIREしてやりたいこと
Financial Independence, Retire Earlyの略。経済的自立と早期リタイアを意味します。
FIREしてでもやりたいことってなんだろう?
ひとまずFIRE後の生活を想像するために「今日3億円振り込まれてたらどうする?」か考えてみましょう。
※自分で稼いだお金か宝くじで当たったお金かは一旦置いておきます。
- 仕事辞める準備する
- 仕事やめた後に何するかワクワクする
- お金の使い道を考える
ひとまず私がもし仕事を辞められたとしてやりたいこととして浮かんだのは以下のことです。
- 思いっきりゲームする
- 読書する
- 勉強する
- ちょっとした旅行に行く
- 料理を作る
- 1日中映画を見る
- 家族と過ごす時間を増やす
- 彼女とデートをする
- ピアノを弾く
- サウナ巡り
う〜ん…楽しそうではあるけど…なんかしっくりこないんだよなぁ…
「別にFIREしなくてもできるから」ではないですか?
普通の会社員なら土日の2日間休みがあるし、年に数回はゴールデンウィークなどの長期休みも取れる。
この休みを使えば、これらのやりたいことは余裕でできてしまいます。
これは別にFIREをしたいわけではなく、単に「仕事から逃げたかった」「休みがもっと欲しい、リフレッシュしたい」と思っているだけとも言えます。
以下にFIREの必要がなさそうなことをまとめてみました。
- 自己完結でできること
- 自分が普段からしていること
- 短期で出来てしまう娯楽
- お金で解決できてしまうこと
- 自分の将来設計と直接関係のないこと
自分1人で達成できて、それがお金や普段やってることの延長で短期的に達成可能なことであればFIREの必要はないのかもしれません。
これが理由でFIREしちゃったらどうなるの?
「暇」との戦いの始まりですね…
X(旧twitter)上の暇人FIRE達…
FIREもカジュアル化してきたんですかね…
— 水瀬ケンイチ (@minasek) November 15, 2023
早期リタイアした人々が直面した“現実”。バイトでしのぐド底辺FIRE、暇でうつ気味になり“卒業”した人も https://t.co/ZTHTw5W6O0 @weekly_SPAより
FIREおばさんね、婚活終わったら死ぬほど暇になったんよ😅
— らくあ@FIRE達成シンママ🔥 (@laqua4502) November 14, 2023
婚活中の1週間
↓
息子と遊ぶ
息子と遊ぶ
趣味の日
美容デイ(美容院やエステなど)
本命とデート
2番手とデート
3番手とデートor婚活パーティ
婚活終了後
↓
息子と遊ぶ
息子と遊ぶ
趣味の日
彼氏とデート
暇
暇
暇
もう昼飲みするしか!!!
これは言える
— セミリタイア九条 🌐📈☀ (@kuzyofire) November 13, 2023
で、定年退職者向けの本を読んでみたことがあるんだけど、
「やりたいことを見つけましょう」とか書いてあることが多くて、
いややりたいことがあるからFIREしたんであって、そんなに暇なら会社員でいればいいのに?
FIREすると、金も体力もある40代50代を自由に使えるのが最大利点 https://t.co/DwsxVNcRQy
来年以降の商業出版について、あれこれ考える。本づくりはライフワークです。FIRE後の生きがいに出会えて良かった。これ抜きでは、退屈に押しつぶされていたかも。僕には暇が合わないこと、FIREしてから分かった。出版オファー、ウェルカムです。
— 桶井道|おけいどん@FIRE×著書3冊 (@okeydon) November 10, 2023
FIREを維持できない人は「暇すぎる孤独過ぎる」か「資産の維持が出来なくなる」の二つのどちらかだと思う。
— アラナミ@うごかちブログ(生活改善オタク) (@ugokachi555) November 10, 2023
どちらも「FIRE」自体を目的にしてしまっい、FIRE後の生活を考えてないのが原因。
FIREは「働かない自由」という選択肢を得るだけ、その後を充実させるのは別の努力が必要。億万長者になれば別
人気のfire、(自称)両手で数えるぐらいに実際に会いました。大抵暇でやることがないと。
— 公 (@hamukouVX) November 14, 2023
ネットで俺は自由だ!fireだ!と叫んでいるのはパチモンだと思うのですがいかがでしょうか。
関係ないけど斜陽みたいに堕ちた人もいればなんかそのままな人もいる。爵位持っていた家は落ちていないのね。
例えば30歳でFIREした場合、死ぬまでの約50年間を自分でマネジメントしなければなりません。
学生時代のように、毎日カリキュラムを組まれていて毎日会ってくれる友達(同級生や先輩・後輩)もいません。
FIREをするということは、この数十年間を自己管理する覚悟を決めるということなのです。
「暇」との戦いの始まりですね…
FIREしないとできないこと
僕くらいの願望じゃFIREの意味がないのね…
FIREしないとできないことを一緒に考えてみましょう!
FIREをすることで得られることは大きく以下2点だと考えています。
- 圧倒的な時間
- 誰にも縛られない自由
この2つを活かせることは何か考えると、それは「何かを極めること」ではないかと思います。
せっかくFIREして人よりも数倍の時間を使えるのだから、ただ「暇だ暇だ」とその日を潰すのはもったいないと思います。
何かを極める…って具体的には?
やりたいことは人それぞれですが、時間をかけて「極められそう」なことを以下にまとめました。
- 自分で仕事を作る(起業)
- 音楽を作る
- こどもを育てる(教育分野)
- 慈善活動に従事する
- エンジェル投資家を目指す
- スポーツ選手を目指す
- 農業を始める
- 留学をする
- 大学に通い直す
- 画家(アーティスト)になる etc…
これらの「やりたいこと」は全て『簡単には実現不可能なこと』です。
ストーリーゲームのように、やってれば誰でもクリアまでいけるものではありません。
努力を継続する中でどうしても壁を超えられない時もくるでしょう。
しかし、だからこそゲームやプチ旅行ではでは得られない達成感や充実感があることでしょう。
- コツコツ継続してきたブログが急にバズった
- 丁寧に育ててきた野菜がスーパーで売ってもらえるようになった
- ハマっていた対戦ゲームで日本一を取った
- 本気で始めたYouTubeで登録者数が1万人を超えた
- 難関の資格を一生懸命勉強して取得した
- 自分が描きあげた絵画に値がつけられた
土日の休みでもできる一瞬の娯楽とは実に儚く、そして飽きるものです。
会社員ならそれがリフレッシュに繋がって人生の活力になるかもしれません。
しかし、これから数十年間を誰にも縛られることのないFIREした身だとどうでしょうか。
「ストレス発散」でやることはつまらなくなっちゃうかも…
精神的・肉体的にも常にリフレッシュされた状態なので、きっとこうした娯楽はいつか飽きるときがきます。
もってせいぜい数年だと思います。 だからこそ、あえて自分に試練をかし、簡単には実現できないことをFIREしてから始めるのです。
もちろん長い時間をかけても飽きることなく継続できることが条件ですが…
そこが一番難しいよ!?
FIREの生活に必要な能力
ここからはFIRE後の生活にも「耐えられる」、いや『楽しめる』人が持つ特性や能力を考えてみたいと思います。
これは私の主観的な意見ですが、FIREの生活を楽しむためには3つの能力が必要だと思います。
- 社会性
- 孤独力
- 生活力
社会性
FIREしてしまえば、毎日仕事に行く必要はなく無理に社会と関わる必要はなくなります。
しかし、人間には「社会的欲求」と呼ばれる本能的な欲求があります。マズローの欲求5段階説はあまりにも有名ですが…
人間に備わっている5段階の欲求のうち、「社会的欲求」は不足していると満たしたいと感じる欲求です。
さらに「社会的欲求」は『友人や家族、会社から受け入れられたい』という欲求です。
FIREしても社会的欲求が満たされないとどうなるの?
「寂しい」「誰かと話したい」という想いが強くなり、最悪の場合、鬱(うつ)になることも…
そのため、仮にFIREしても継続的に社会的なコミュニティやサークルに所属したり、人との関わり合いを断絶しない最低限の社会性は必要です。
孤独力
先ほど「社会性」が必要という話をしましたが、「FIREをする人」は世間的にもレアな存在です。
場合によっては世間からの風当たりが強かったり、一般的な社会人とは違った生活によって勝手に孤独感を感じることもあるかもしれません。
- 普通の人とは違うという疎外感
- 自分は通勤しなくても良いのかという不安感
- 遊びたい時に友人は仕事をしているという現実
- 「無職(人による」という世間の目
こうした世間的な「負い目」を感じることのない孤独力…いや頑固さというべきでしょうか…
FIREしようが社会人として仕事をしてようが「自分は自分、他人からどう思われようと関係ない」というようなある種『がめついメンタル』は必要なのかもしれません。
生活力
最後に必要な能力は単純な『生活力』です。FIRE生活が始まると当然のことながら『毎日が夏休み』です。
- 朝起きてから夜までYoutubeを見てしまう
- ご飯は基本外食
- 朝はゆっくり起きて夜遅くまで起きている
- 特に毎日やることは決まっていない
- 運動は疲れるからしない
仮にこんな生活をFIREしてから数十年間続けることを想像してみてください。
健康には悪そうだね…
FIREすると「自己管理」が最も試練になりそうですね…
これまでは幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・社会人と毎日決められた時間に管理されたカリキュラムで生活できていたと思います。
しかし、FIREはこれまでの生活とは真逆です。自分でスケジュールを立てて毎日何をやるかを決めないと毎日に飽きてしまいます。
そういった意味でFIREをするなら、「基本的な生活力」は必要です。
まとめ
本記事ではFIREをした後にやりたいことを整理してみました。
結論としてはFIREしなくてもできることと、FIREしなければできないことがあると考えました。
- 思いっきりゲームする
- 読書する
- 勉強する
- ちょっとした旅行に行く
- 料理を作る
- 1日中映画を見る
- 家族と過ごす時間を増やす
- 彼女とデートをする
- ピアノを弾く
- サウナ巡り
- 自分で仕事を作る(起業)
- 音楽を作る
- こどもを育てる(教育分野)
- 慈善活動に従事する
- エンジェル投資家を目指す
- スポーツ選手を目指す
- 農業を始める
- 留学をする
- 大学に通い直す
- 画家(アーティスト)になる etc…
考え方としてFIREには「圧倒的な自由」がありますが、その自由を自分がどう管理していくかの方が最も重要です。
そのため、FIREするにはどうすれば良いかを考えることと同時にFIREした後にどんなことをしたいのかも同時に考えなければなりません。
や、やっぱりFIREはまだいいかな…
自由を手にして、明確に何をしたいかが決まってからでも遅くはないですね!