- 自分がどうなりたいのか分からない…
- やりたいことが見つからない
- 自分探しの旅に出ようと思っている…
自分探しってどうすればいいの?
自分探しに答えはありません!でも、「やりたいこと」から探すと失敗します!まずは『やりたくないこと』から探そう!
20代なら誰しもが悩んだことがある『自分探し』…自分のやりたいことは何か、自分はどうやって生きていけばいいのか私も悩んでいます。
私も20代真っ只中ですが、20数年の人生を振り返った時に『やりたいこと』を見つけるのは違うなと思いました。
私は根がネガティブですが、表面的にはポジティブを装ってきた人間です。
自分がそんな人間だと思ったとき、やりたいことや憧れることを考えるよりも「やりたくないこと/なりたくない人」を考えた方がなりたい自分に近づくと思いました。
今回は同じ20代の妄想として『自分探し』を考察してみようと思います。自分探しに悩んでいる20代(特に根がネガティブな人)の参考になったら嬉しいです。
自分探しとは何か
そもそも自分探しとは何なのでしょうか。この言葉を作った人達が私達20代を苦しめているわけですが…
自分が納得する行き方や人生を探すこと。また、現状を脱却したいことの裏返しになる。
自分が納得する人生ってなんだろう?
「なりたくない自分」を見つけて、それを避け続けた先に『なりたい自分、納得できる自分』があると私は思っています。
- 旅行にいく
- ライフプランを立てる
- 好きなものを発信してみる
- 経済的な自立を目指してみる
- 自分のやりたいことを100個考えてみる
- 転職する(色んな仕事を体験する)
これらはよく自己啓発本でも自分探しの方法としてよく出てきます。
でもこれはあくまで手段であって目的ではありません。何も入ってない空箱に宝物が入っていると思い込んで手をガチャガチャ入れているのと同じことだと思います。
もし綿密なプランを立ててもそれが本当に自分のやりたいことかは分からないですし、自信が持てません。
実際私も「やりたいこと100選」とか「人生マップ」作ってみましたが、どれも『理想』であって現実味がないんですよね…
だから、なりたいものを探すのではなく、なりたくないものをバネにしてなりたい自分を作るという考え方をしてみようと思います。
なりたくないものをピンポール的に跳ね返して、何回も何回も跳ね返るうちにいつの間にかなりたい自分になっているのが個人的にはベストだと。
なりたくない、やりたくないは『逃げ』か?
やりたくないことを避けることは「逃げ」じゃないの?
「逃げ」じゃありません。やりたくないと心の底から思うためには一度それを経験する必要があります。
- 夏場の満員電車
- 朝7時から夜は11時までの仕事
- 膨大な借金を背負いプレッシャーに押しつぶされそうになる
- 社会人にもなって怒鳴られる
- 出産
- 信じていた人の裏切り
- 失恋
他にもその人ならではの辛い経験があるのではないでしょうか。これは本人じゃないと分からないし、経験した本人なら「もうこんな想いは二度とごめんだ」と思うはずです。
つまり「やりたくない」「なりたくない」は経験したことで得られる賜物。これは逃げているわけではなく、『自分にはその経験が合わなかった』と考える方が正しい気がします。
でも今後嫌なことだけ全部避けることって無理じゃない?
確かに「わがまま」と捉えられる可能性がありますね。やりたくないことに関する見解は主に2つあるかなと思います。
- 偉業をなし遂げる人間は、やりたいことに注力し、やりたくないことにはとことん向き合わない。
- やりたくないことやできないことは、自分にとっての成長に繋がる。その壁を乗り越えた先に人間としての成長が待っている。
どちらも正しいと思います。しかし、極端ですね。
やりたくないことを無理してやるとストレスが溜まりますし、やりたいことだけやると周囲の反感を買うことでしょう。
その点は自分と相談してやりたいこと、やりたくないことの優先事項を決める必要があります。
なりたくない、やりたくないことをどう探すか?
私の考えでは自分探しは『なりたくない人/もの探し』。では、このなりたくない、やりたくないを探すためにはどうすれば良いのか?を考えてみました。
これは単純に「自分のことをよく考える」ことが近道になりますが、これまで行ってきた「やりたいこと探し」の考え方とは根本的に変わってきます。
「やりたいこと探し」と「やりたくないこと探し」のイメージの違いは以下になります。
やりたいこと探し
ポジティブ、未来、期待
やりたくないこと探し
ネガティブ、過去、後悔
ネガティブなことばっかり!ネガティブなことは考えるなってよく言われるよ!
自己啓発の観点からだとそうなんですよね…
でもここ20数年生きてきて、自分が成長できたこと、人生の糧になったと思ったことは全部ネガティブなことからスタートしてるんですよ…
思えば今の私を形作っているものは全部なりたくない人や辛い経験の裏返しでした。
- 兄がお金にだらしなくよく散財する
- 大学1年の時に授業料が払えず借金をする
- 上司が弱音を吐く(疲れた、腹が痛い、キツイ、ため息をつく)
- 社長の長い話を聞いて疲れているお客さんの顔を見て嫌になる
- 毎日疲れた顔をして電車に乗るおじさん達を見て幻滅する自分
- 女性に対して奥手な自分
- 人前に出て話すと顔が赤くなり、過度に緊張してしまう自分
- 兄と違って家計管理はしっかりしたい
- 借金することなくコツコツ積み立てよう
- 部下の前では前向きな言動をする人間でいよう
- 短くかつ分かりやすく伝えられる人になる
- 時間にゆとりがあり、組織や時間に拘束されない生活を
- 優しくリードできる男性に
- 人前でも堂々と話せる人に
このように、過去にあった嫌な経験や記憶は自分の頭の中にしっかりと残り、自分はそうならないように努力し始めます。
実際に、マイナス経験をするまでは全くアンテナを張ってなかったことが家計簿をつけ始めたり自己啓発本を読んだりと自分自身が変化し始めています。
「憧れ」を追いかけてパワーに変える人もいるんじゃないの?
そういう人がいることも事実。ただ私みたいな根がネガティブから始まる人もいるのも事実です。
私も子どもの頃は憧れがありました。
子どもの頃はサッカーが好きで、メッシやネイマール※になりたかったけど、いつの間にかその時の『なりたい気持ち』はどこかに消えてしまっています。
例えば、今日本代表で活躍している三笘薫選手や久保選手にも憧れの選手がいたはず。
これは私の憶測ですが、彼らは憧れを憧れだけで終わらせず、憧れの選手と今の自分との差を忠実に測ります。
自分がその選手に近づく、あるいは追い越すためには何が足りないのかを考え、そのギャップを埋めるために努力ができます。
それが現時点の「やりたいこと」になります。
でも全員が同じようにストイックなわけじゃないよね?
そう。特に私みたいな平凡な人間は、憧れを憧れだけで済ます場合が多い。
だからこそ、そんな平凡な私には『マイナス経験』から逆算して「やりたくないこと」を整理していくのがちょうどいいと思っています。
『やりたくないこと』リストの作り方
やればいいことは説明するまでもなく、単にやりたくないことをリストアップすればいいだけです。
出来れば当たり前のことをリストアップしていくのではなく、自分の過去を掘り起こし、『そういえばあの時の空間、雰囲気、相手の言動、行動…嫌だったな…』と思い出したことを挙げていくとより自分のやりたくないことの精度は上がっていきます。
やりたくないことリストのダメな例
- 働きたくない
→なぜそう思ったのかが分からない× - 借金をしたくない
→過去に借金をしたことがあるか?経験したことのない「やりたくない」は食わず嫌いと同じ…× - はげる、太る、視力が悪くなる、虫歯になる
→何か具体的なエピソードがあるならいいけど、「不健康になる」で一括りにできる
やりたくないことリスト良い例
- 朝電車に乗った時、疲れ切った顔をしたサラリーマンをたくさん見た。だから働きたくない(こんな働き方はしたくない)
→長時間労働が嫌?電車通勤が嫌?など次の「やりたくないこと」アイディアが連想できる◎
→働くことが嫌なのではなく、「働き方」にこだわりがありそう◎ - 過去に大学の授業料が払えず、知人に借金をしたことがある。借金の返済は大変だったし、何より人に貸しを作っている状態がプレッシャーに感じた。
→借金を作った事実だけでなく、それにより生まれた「貸し借り」という人間関係が嫌ということも垣間見える◎
→なぜその時に借金を作ってしまったのか振り返り、今どうすればいいのか、方法も一緒に考えられそう◎ - 子どもの頃、虫歯を放っておいたら夜中、痛くて眠れなかった日が続いた。だから虫歯にはなりたくない。
→虫歯を放っておくような自分のずぼらさが悪いことに気づけそう◎ →嫌な思い出があるので決意が固まりそう◎
もちろん、嫌な思い出を一つ一つ書き出していたら時間がかかりますので、実際には頭の中で思い出したしながら過剰書きで書き出していくといいでしょう。
頭の中で整理するのが大変な場合は「MindMeister」
のようなマインドマップツールを使ってまとめて行くと便利かもしれません。
やりたくないことリストを題材にしたオススメ本
しないことリスト
昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気
まとめ
20代の「自分探し」の方法として『やりたくないことを整理する』ことについて紹介しました。以下、今回紹介したまとめです。
- 旅行や新しい経験が自分探しの最適な方法とは限らない
- 自分探しは「やりたくないこと」の整理から始める
- やりたくないこと探しは「自分のマイナス経験」から掘り起こす
- やりたくないことリストを作る(嫌なこと思い出しながら)
今考えると嫌なこと思い出すことが嫌だな(笑)
嫌なことを思い出して、これ以上嫌な思いをしないようにしましょう!